大切な樹木を移植する際は、一年位前に準備をしておくと、移植先での活着が良くなります。
これを『根回し』といいます。ビジネス用語の『根回し』は「ある目的を実現しやすいように関係する方面にあらかじめ話しをつけておくこと」ですが、こちらの『根回し』は「移植という目的を達成しやすいように細根の発根を促すこと」になります。
細根は養分や水分を吸収する機能を持ちますので本数が多ければ、その分移植先での養水分を多く吸収できることになり、活着できる可能性も高くなります。
細根の発根を促す方法に『環状剥皮』というやりかたがあります。移植の際に切られる太い根の先端に細根を発根させておく方法です。
🟢環状剥皮をした根の状態。
剥皮部分には殺菌剤と発根促進剤を塗布しました。